#12
投稿日：
1314
0
96
9
予鈴がなる。
外は一層騒がしくなる中、保健室は静まり返っていた。
【…授業行ってきなよ】
辛そうに眠る○○の横に座っている有岡先輩は俺の方を向いてぎこちなく笑って言った。
【俺はまだここにいるからさ】
栄養失調と寝不足が原因と言われた○○を優しそうに見つめる有岡先輩の顔が妙にひっかかって。
前から抱いていた疑問がふと頭に浮かぶ。
「…2人って本当に兄妹…なんですか…？」
顔つき、仕草、性格。
似てるとこなんか全然なくて、もしかしたら兄妹じゃないのではないかって何回も思っていた。
違ってほしかった。
○○の、有岡先輩を見つめる顔がとても優しかったから。
もし血が繋がっていなかったら
きっと○○は…。
さ く ら り ん ご ○♪.°
▽ᵒᴾᴱᴺ▽ 小 説 屋 で す ﾟ。*♡ < < 君 の 全 て を 愛 し て い た い > > < < D ...
