「今年もよろしく頼むぞ」
まだ日が昇りきらない暗く、冷えている朝。今日が年明けでなければ静寂に包まれていただろう。そんな時、扉を叩く音と共に一人静かに過ごしていた男の元に早くも客が訪れた。
「どうも、おはようございます。」
そこに居たのは近所の老夫婦とその孫たちであった。どうも初詣に行くところだったという。
「明けましておめでとうございます守護神様。今年も我が国をよろしくお願い致します」
そう言う老婦人に続いて挨拶をする子供たちの元気な姿に思わず笑みがこぼれる。このおめでたい日に一番に挨拶をしに来ると決めていたそうだ。守護神としてこの上ない喜びである。
「お寒い中わざわざ出向いていただきありがとうございます。ありがたきお言葉、期待に添えるよう今年も努めて参ります。」
「頼もしいわねえ。早くに失礼しましたね…では、私たちはこれで」
そう言って去っていく彼らの背中を見つめながら男の新年は始まったのであった。
みかん星人です〜 我が創作っ子は皆推し( ᐛ )و 腐ってます(夢は地雷まではいかないけど苦手) 日に日に絵柄変わってる気がする…ここまで安定...