birthdayラノ

• ハイラノ

誕生日だからとわざわざ部活帰りにうち来てくれた飛雄
とりあえず部屋に通すと紙袋を渡された

「ケーキ買ってきてくれたの？」

「…誕生日プレゼントまだ買えてなくて…とりあえずそれで我慢して欲しいって言うか…ごめん」

「そんなに気にしなくていいのに」

珍しくシュンとした飛雄を笑いながら
ケーキを切り分ける

「はい、これ飛雄の」

「ありがと」

2人でケーキを食べたり
話をすれば時間が過ぎるのはあっという間で

「今日はありがとね」

「今度、プレゼント渡すから」

「どんだけ気にしてんの」

「ゆうか」

「ん？」

一瞬にして暗くなった視界

あたたかい体温を感じて抱きしめられたことに気づく


「いつもあんまり言わねーけどゆうかのこと好きだから…」


滅多にストレートな感情表現をしてこない彼からの一言

何よりも嬉しい君からのbirthday present