Episode 31.
『僕は君の味方だ。君がもし逃げることを選択したなら、その時は僕の所においで。
僕を、信じていいよ』
過去の記憶から目覚めるように瞼を開け、塔間に偽の笑顔を見せる。
咲)…地下の資料室。あそこを開けっ放しにしてたのは迂闊だったんじゃない?
ま、感謝してるよ。お陰で全てを知れたから
塔)…………
咲)残念だったね?私が二年前にC3から逃げていなければ、“あの事件”も防げたのに
吊)……ッ!!(キッ
咲)あ、違うよ?私は盾のこと好きだし、奥さんが亡くなったことを知って悲しんだ。
……その感情さえも、本当かどうか分からないけど
密かに背中の裏で生み出していた、目眩しの術。これを吊戯さんにぶつけて、その隙に塔間を……消す。
咲)私は“虚飾”の真祖。いくらでも飾って偽れる!
…聞こえるはずのない下駄の音が、背後で鳴り響いた。
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ノアです、よくラノ書いてます笑 最近プリ小説で小説書き始めました! アイコンはりーちゃんこと莉兎から! ありがとね(*´v`) nanaや...