骨の髄まで愛して
―彼奴が口から吐く花を見て不覚にも綺麗だと思ってしまう。
「病気になるくらいなら諦めたらいいだろ。」
顰めっ面で呟くと『それでも好きなの』と彼奴は微笑む。
「でも私にとって大事な友達だから振られて今の関係性を壊したくない。」
頑なに告白を渋る彼奴を見ていると無性に腹が立ってくる。
「俺が其奴の事を骨の髄まで壊してやるよ。そうすればお前も諦めつくだろ。」
もういい大人が嫉妬なんてと思ったが言ってしまったらもう止まれない。
「ねぇ、弔。あなたが好きなの」
意外な言葉に目を見開くと彼奴の口から白銀の百合が零れる。
その百合がこの言葉は本心だと物語っている。
「骨の髄まで愛してやる。」
たとえこの世界が明日無くなったとしても。―
↻ᵒᴾᴱᴺ↻ 1度フォローしたら外すのやめて頂きたい。 お久しぶりです! 元simayukaです 覚えている方いらっしゃいますか? 初めての方は...