クリスマスラノ②🎅🎄
『なに私の彼女ナンパしてんの?』
口調は荒いが笑顔の響が立っていた。
いや、顔は笑ってるけど目が笑ってない。
『誰に許可とって私の彼女に話しかけてんだよ。ジローちゃんはお前ら見たいな人間が話しかけていい女じゃねんだよ!!』
ブチギレている響にいつもの冷静さはない。
いつか、響が言っていた
《本気でキレると自分をコントロール出来ないんだ》
だから、私が本気でキレた時、ジローちゃんに止めて欲しい、と..。
今がその時だ。
『響、もういいよ』
声をかけた時、響はハッと目が覚めたようにウチを見た。
『ジローちゃんッ..』
さっきまでの気迫が嘘のように、今は泣きそうになっていた。
いつの間にか、ナンパ男共はいなくなってるし..。
『ありがと、響』
そういってウチは、20センチ以上背の高い響に抱きついた。
抱きつけば背中に回ってくる響の腕。
その腕は、小さく震えていた。
🌼 きょうひびかっぷる # か つ る い 💗 依存中. 遥 瑠 が 好 き