65「愛情マリオネット」

次の日



キーンコーンカーンコーン…


「終わった〜！
りえ！早く行くぞ！」

『はいはい先行ってて』

「わかったー！！！」


相変わらず速いな、

体育館向けて走っていった翔ちゃん。
でてったあとの扉を見て苦笑いするのあたしだけではない。


「澤村男バレのマネージャーやってんだろ？」

『そーだよ』

「日向元気だよなー」

『そーだね』


クラスの子とそんな話をしてから机の中の教科書を取り出してとんとん、とそれを整え
カバンにしまった。


『じゃ、あたし行くね』

「おう、頑張れよー」


背を向けたままはいはいと手を振った。
クラスにも馴染めてきたし
とりあえず今は安定しています。


……それにしても、




『青空』














「お疲れっしたァーーー!!!」

「シタァ!!!」