pass a square 7

アルミンside
僕は…僕は…やっぱり…

「アルミン。」
突然かけられたその声に、僕は驚きながらも心が弾んだのがわかった。
「…アニ…。」
「呼び止めて悪いね。あんたさっき言いたいことあるって…」
『…アニは多分、エルヴィン団長の事が好き。』
ふとクリスタの言葉が脳裏をよぎる。
「アルミn」
「アニ!!聞きたいことがあるんだ。」
「…あぁ。答えられる質問だったら答えるよ。なんだい？」
心臓が大きく波打つ。　ドクッドクッ…
「エ…エルヴィン団長の事!…どう思ってるの？」
アニは少し間をあけ、ゆっくりと口を開いた。
「エルヴィンは…私のお兄ちゃんに似てるんだ。」
……え？お兄ちゃん？
「アニ、お兄さんいたの!？」
「あぁ…数年前亡くなったけどね…。」
「そ…そうだったんだ…。」
「…で？…なんでエルヴィンの事聞いたんだい？」
「…実は…