no title
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日も暮れて、家でのんびりしていると不意に携帯が鳴った。万年ぼっちの俺に電話をかけてくる人なんて滅多にいないのだが…。
「はい、もしもし」
「もしもし、私メリーさん。今駅にいるの」ガチャリ
「…う、嘘だよな?」
10分後。再び着信。
「はいよ」
「私メリーさん。今あなたのマンションに着いたわ」ガチャリ
「…ガチでやばいな」
五分後。着信。
「は、はい」
「私メリーさん。あなたの部屋の前にいるの」ガチャリ
「…俺はぼっちのまま死ぬのか」
「私メリーさん。今…あなたの後ろにいるの」
ゆっくりと後ろを振り返ると、パーンッ!とクラッカーを鳴らす少女がいた。
「はっぴばーすでーとぅーゆー、はっぴばーすでーとぅーゆー」
「メリーさん……あんた」
「誕生日パーティー…しよ?」
この日、俺に一人の友人が出来た。