テニラノ
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蔵ノ介に彼女ができた時は
すごいショックやった。
蔵ノ介には結婚の約束なんか
どうでも良かったんやって思ったから。
でも、側から離れたのは
私からやったから
自業自得だと思った。
私自身も昔の約束なんて
どうでもよおなって彼氏を作った。
今彼氏はおらへんけど
今まで本気で好きになれた人はおらんかった。
やっぱり私は今でも
蔵ノ介が好きで…。
…まぁ、この気持ちは
伝えらへんけど。
母「〇〇、早くご飯食べへんと冷めるで!」
『ああ…、いただきまーす。』
お母さんの声で我に返った。
あかんあかん。
自分ぼーっとしすぎてるわ。
もう蔵ノ介のことは
考えらんようにせな!!
───────────
「ほな!学校行ってくるわ〜。」
母『気ぃつけてな〜。』
お母さんの呑気な声を
聞きながら
玄関のドアを開けた。