第1夜 序章
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ずばり、俺はそのとき暇だった。というか退屈してた。
だから玉艶に呼ばれたときも
なんか楽しいことが起こりそうだな
くらいにしか思わなかったし、結構期待もしてた。
まぁその期待は見事に当たった訳だが。
玉艶「ジュダル…いらっしゃい……あなたに大事な話があるのよ。」
ジュ「なんだ?」
玉艶「私たち、煌帝国はシンドリアと戦争をすることにしたの。」
ジュ「シンドリアか…やっとシンドバッドと殺し合えるんだな?」
玉艶「えぇ。これはまだ子供たちには言っていないけれど、いずれ話すつもりよ。」
「それで…あなたにその先陣を切ってもらいたいの。あなたなら…あの忌まわしいマギを倒せるわ。やってくれるわね?」
ジュ「チビも倒していいのか。…あぁ、もちろんやるぜ。」
俺はそのとき少し思った。
果たして紅炎たちが参戦するのか。
でもまぁ大丈夫だろう。玉艶は…無理やりにでも参戦させるはずだしな。