-
【貴方に出会って】91
投稿日:972 14 4出/血を止めるように私の腹部に添えられた
高杉さんの手は私の血/で真っ赤に
染まっていた。
私は力をふり絞って高杉さんの着流しを掴んだ
高「○○…?」
それに気づいた高杉さんが目線を私に向け、
その手を握ってくれた。
○「………ぎ……さ…」
高杉さん
○「たか…す…ぎ……さ…」
高杉さん…。
私の手を握っている高杉さんの手に力が込められる
かけたい言葉がたくさんあるのに喋れない
息をするのもままならない。
そんな状況でできることは名前を呼ぶことのみ
私は何度も高杉さんの名前を呼んだ。