-
みぃ様リクエスト
投稿日:754 0 4「…着いた~~!」
夕暮れの空の下に聳え立つ、真っ白な建造物。
…WCの会場、お馴染みの体育館だ。
「花宮?…ちょっと花宮?」
花宮と呼ばれた目つきの悪い青年…否、霧崎第一の主将兼監督。
つくづく異常だと思う。
上級生を押しのけ主将くらいなら、まぁ、考えられないこともない。
それに引き替え監督ってどうなの…顧問も先輩方も考えない訳?
とかく彼は頭がいいのだ。
それ故「100%のスティール」とも称される技をも持つのだから。
__ただ。
「小説ばっか読んでないでよ…ほら、始まる」
誠凛高校との一戦以来、彼は思い耽っていることが多くなった。
勿論、素直でもない彼は、いつも通りに振る舞って虚勢を張る。
「調子乗って無視しないでくれる?それと本、上下逆だから」
バァカ、と彼を真似ると案の定返ってくるのは舌打ち。