-
フリックとシルビアの場合
投稿日:127 3 2シルビア「駄目よ?アリスちゃんはマスターの大切な娘なの。」
キセルの煙を操る。
フリック「?」
シルビア「幻惑は出来なくても視界は遮れるでしょ?」
フリック「あなた、邪魔するの?折角、ワタシがアリスを捕まえたのに、邪魔するの?」
大きな手を唸らせながら少女は笑う。
シルビア「変わりにお姉さんが遊んであげるわ。」
フリック「お姉さん?あはは、あなた男でしょ?何を言ってるの?ねぇ早く、ここを通して。」
光を通さない暗い瞳が此方をみて笑う。
シルビア「ふふ、それがどうしたって言うの?」
そんな事、笑顔で返してあげるわ。
フリック「五月蝿い、うるサイ、ウルサァイ!!」
金属が悲鳴を上げる、上着を近くの木に掛ける、破いたりしたくないもの。
シルビア「力比べ?いいわよ?…本気でいきますわ。」
空気が震えた。