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イ/ナズマ文庫

投稿日:
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「俺の名前は南雲晴矢」
少年が自分を指し示しながら名乗った。
「ねぇ、私と勝負しない?炎のストライカーの実力、見てみたいなぁ」
いきなりの私の提案に、南雲はもとより士郎くんや勇くんまで驚いた顔でこちらを見る。
だが南雲は、さすがに自分から売り込んで来ただけあって、すぐに不適な笑みを浮かべた。
「いいぜ。面白れぇ」
あっきーからの情報によれば、エイリア学園にはあのグランのチームの他に、2つのマスターランクチームがあるらしい。
私は、こいつがそのどちらかのチームに属しているのではないかと睨んだのだ。
「じゃあ、ここからあそこの木に当てたら勝ちね」
私は手を伸ばして、今立っている場所から30mくらい離れた木を指差した。
この勝負で、とんでもないスピードかパワーがあれば、こいつはエイリア学園の一員だと思って間違いないだろう。
「じゃあ、まずは私から」

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