イ/ナズマ文庫
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―試合開始―
試合が始まった。佐久間先輩に見とれてた私は、両手で頬を叩き、気合いを入れ直した。
しかし、そんなに悠長に構えている時間などなかった。
気づけばボールは佐久間先輩の元にあって、シュートを打とうとしていた。
その構えを見て、鬼道さんがいきなり叫んだ。
「佐久間ーッ、やめろッ!それは…禁断の技だぁぁぁっ!」
禁断の…技?それって、どういう意味なんだろ…?
佐久間先輩が、鬼道さんの静止を無視して超強力な必殺シュートを放った。
"皇帝ペンギン一号"
真っ赤なペンギンと、物凄い威力のボールがキャプテン向かって飛んでいく。
しかし、皇帝ペンギンシリーズって、実は一号もあったんだ。てっきり、二号だけなのかと思ってた…。
ていうか、どこが禁断の技なんだろうか?
普通に強い、必殺シュートって感じだけど…。
それにしても、佐久間先輩かっこいいなぁ…。