no title
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感傷に浸ってばっかで何も変わらない毎日
「こんなんで生きていけんのかな」
誰にも言えない泣き言
ひとり部屋の隅で涙と共に流した
眠れないんじゃなくて眠りたくない
こんな夜、貴方なら解ってくれるかな
「ねえ、散歩いこ」
風呂から上がったばかりの煌希に声をかける
少し困ったように笑ったけれど
すぐにOKしてくれた
淡く脆く光るネオンと
夜風の音色に冷たく滲む月
どこにでもあるような
どこにもないような始まりだった
夜の街にはイイ女が溢れてるのに
何でずっと一緒に居てくれるの?
不思議に思うこともあるけれど
それは流石に失礼かな
感謝のつもりなんだよ
幾度と同じことを繰り返しても
煌希への依存から抜け出せない
ああ…今すぐキスしたい
「ねえ、帰ろ」
『もう?(笑)』
夜はまだ明けないままでいいさ
名無しさん