ドＳの゛天然少女攻略法゛【142】

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高杉が凛の頬の涙を拭う。

「この薬はな、未完成なんだ。記憶をなくすのは10年だけ。だから、10年経ったら迎えにいってやらァ」
『おにいちゃんのいる、きへーたいってゆうのにはいればいいの…？』
「あぁ。この薬ァ江戸にはまだ出回ってねぇから医者にも分かんねぇ。どうだ、約束出来そうか？」

鬼兵隊や薬の効果なんて理解できていない。
高杉は分かっていてそう訪ねた。

『うん、だいじょうぶ、やくそくする…。だから…っ』

そこから先の言葉はもう紡げなかった。
どろりとした液体が喉を伝い、体内へ。
くらくらと、目の前が揺らぐ。

そうして凛は、痛みの記憶と引き換えに３年の眠りに落ちた───


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来週からテストなんで更新率下がります(´・ω・`)

スマソ