ドＳの゛天然少女攻略法゛【144】

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──翌日。

「…ん……」

誰に起こされるでもなく、目が覚めてしまった沖田は食堂へと向かった。

「おはようございます」
「おぉ、総悟か。凛が起こしてないのに起きるなんて珍しいな」
「凛はどこ行ったんでィ？」

食堂内を見渡すが、見当たらない。

「んだァ？総悟、一緒じゃねぇのか？」
「今日は起こしに来てやせんね…」
「体調でも崩したのか…？」

土方が心配そうに呟く。

「俺、様子見てきまさァ」
「あぁ」

いつも必ずと言っていいほど、凛は誰よりも早く食堂にいた。
その凛がいないということは何かあったのだろうか。

ペタペタと廊下を歩く。
凛の部屋の前に着いた。
取り敢えず、声をかける。

「凛ー？開けやすぜ？」

返事はない。
襖をほんの少し、開けようと近寄った。

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