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小説 またあした

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自分の心情をぴたりと当てた言葉に、私は咄嗟に振り向いた。
柊は頭の後ろで手を組み、天井を見上げていた。
「なんの話け」
「とぼけるなま。俺が気づかんとでも思っとったけ」
柊は態勢も顔の向きも目の先にあるものも変えず、声のトーンも落ち着いたまま言った。
「成功確率や低い手術で怖いんげんろ? 戦友ちゅう立場の人間やおっても、ほんまは怖いげんろ。手術や失敗したらどうしよう。麻酔で意識遠のいたまま、目や覚めんかったらどうしようちゅうて。……俺も、初めての時はほうやったさけ」
私は何も答えず、聞くだけにした。そうした方が、私の気分も楽になる気がしたからだ。

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