小説またあした

投稿日：2016/02/21

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「俺の時は、河口ん時より成功の確率は高かったさけ、本当はそんなに緊張せんでもよかったげんけど、初めてやったさけ。俺は、河口やおっても怖かった。______強がらんでもええんよ。怖かったり悲しかったら泣けばええ。嬉しかったり楽しかったら笑えばええ。ほの相手や俺やなくて、エリでもええから、一人で抱え込もうとするなま。一人で抱えることっちゃ、病人にとって悪い影響しか及ぼさんさけ」
「……なしてほんなこと言ってくれるけ」
「戦友やからちゅう理由以外、俺は思いつかんわ」
「ほうけ」
ありがとう。
本当にありがとう。
「正直、怖いよ。手術や怖いし、いなくなるがも怖い。寝る前は毎日怖いよ。柊もほうやろ？今目や閉じたら、明日の朝目覚めるかどうか分からん。ほのまま目覚めんかもしれん。目や覚めても、体中苦しいかもしれん。体の中で悪化してるかもしれん。