変わらない場所
昔にくだらない事で親父と口喧嘩し
名前と共に、継ぐことも職も捨てた。
何年も前の事だ。
今なら取り戻せることもあると言っていたが
そうは思えない。己の身勝手さで
家出当然で飛び出した。
まぁ、若気の至りってやつ?
「一織」という名は
俺が嫌いな親父が付けた。
一つひとつの経験を糸のように織り込む
そんな人生を歩んでほしいという
さすが仕立屋らしい由来。
悪かったな、親父。
俺はその糸をどこかで絡ませて
しまったみたいだ。
なんて考えてたらいつの間にか
実家『仕立屋呉服 ひとはり』
バンバドロ家族に相応しくない仕事を
長年やっている。
あそこにいる小柄な人が接客してる
少し背が低くなったな…。
振り返りざま言った。
「おかえり、一織」
一気に何かが晴れ渡った様に感じた。
「ただいま。」
俺はまた「一織」として
生きられるかい?
やってるアプリはリズムゲーム デレステ/ミリシタ/スクフェス/バンドリ (ルカ/陽莉/いちごもち/爱丽丝@薫さん推し) フォローや解除などはご...