東方二次創作!
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「あやや、満席ですね」
六つのテーブル席は人間と、人間のように見えるモノたちで全席埋まっていた。
女将が甲斐甲斐しく料理を作っている厨房と客席を隔てるのは、白木造りのカウンターである。7人座れるカウンター席だけ、ひとりしか客の姿が、なかった。
その客、尻っ尾を隠しもしない。それにしても、でっかな尻っ尾である。
「これはこれは、大明神」
射命丸の御愛想に、彼女は振り返る。
人呼んで、二ツ岩マミゾウ。
二ツ岩大明神と同席するのは人妖問わず度胸がいるというモノだ。独り呑みのカウンターが専用席となってしまったという訳か。
お、文か? 取材の続きか? と問うて来るマミゾウに、彼女たち二人への取材のお礼かたがた経費呑みですよと、あらましを告げる。
ここで、蓮子とメリーの素性を明かさないのが、新聞記者として上手な処である。