ＬＯＶＥ １

• 黒ラノ
• さらみゃーラノ

「大輝！大輝ったらー！」
「あ？うるせーな、桜子。」

屋上で昼寝していた俺を見下ろし、怒鳴っているのは桜子。俺の彼女だ。前までは、さつきが来ていたが最近は桜子が来るようになって、さつきには悪ィがちょいと嬉しい。

「ほら！部活行くよ！」
「へいへい…」

グイグイと腕を引っ張られ、立ち上がる。そしてそのまま屋上を出て、教室へ向かう。ちなみに、俺の腕は掴まれたままだ。

「エナメルは教室でしょ？」
「おー。」

桜子はさっさと教室に入り、エナメルを俺に押し付けると、また俺の腕を引っ張って歩き出した。

「早くしなきゃ、若松さんに怒られちゃう！」
「別にいーよ」
「よ、く、な、い、で、す！」

もうっ、と言い、頬を膨らませる桜子は可愛かったと思う。

続く

時期としては、誠凛に負けた後です！