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お話は詳細に
投稿日:233 0 45話
「え?覚えてるん…ですか?」
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あの時、ペンサを貰った時、自分という存在が一瞬でもジンに気づいてもらった、それが嬉しかった。それだけで幸せなのに、自分の事を覚えてくれているなんて、信じられない。
自然と涙が頬を伝っていた。
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『え、あ、すいません!僕、なんかしましたかッ?』
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慌てるジンに首を横に振る。
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「そういう訳じゃなくて、嬉しすぎてっ…覚えてくれるなんて奇跡すぎてっ」
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喋ろうとすればする程、涙が溢れて止まらない。
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『あと、僕あなたに謝らなきゃいけない事があって』
「え、なんですか?」
『さっき、わざとぶつかったんです』
「え?」
『その、LIVEの時にあなたを見つけて、コンビニでも会えたから』