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「ん…」
瞼が開く。ここは…どこ?
ちょっとだけ、体を起こしてみるとここがどこだかがわかった。
「そうだ…私倒れたんだった」
「…ん。起きたのか?」
「うわぁ!び、ビックリした」
「人のこと見てビックリとか…失礼」
「ごめん…裕也」
裕也は私の額に手を当てて、なぜか顔をしかめる。
あれ…今何時…。
「えっ⁉︎お昼過ぎてる⁉︎」
「お前が寝過ぎなんだよ。腹減った」
「食べてないの?」
「お前の弁当食べたかったから…」
「ごめんね…朝のうちに渡しとけば…」
あぁ…何してんの私。
せっかく作ってきたのに…。
「放課後…だね今。荷物持ってくる」
「えっ、おい!」
保健室から、教室まで対した距離はない。
鞄を持って、保健室に戻った。
「裕也…はい、お弁当」
「…サンキュー」
裕也のいつもの笑顔だ。
春桜です♪ 投稿中の 泣き虫な私→優しい先輩へ よろしくお願いしますd( ̄  ̄) ・失恋しても好きだから ・kiss×kiss ・音恋 ・幼馴染...