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「あっ、そろそろ帰ります。後、咲借ります」

「じゃーな！裕也！」


お父さんとお母さんはお酒を飲んでベロベロになっていた。

裕也は私の手を掴んで走る。
いつものV字路の近くの公園に来た。


「じゃ、改めておめでとう。咲」

「ありがとう」


顔が熱くなって、顔を伏せる。
裕也は、手をツンツンと引っ張った。
顔を上げたら、重なり合う唇。


「えっ…裕也」

「プレゼント」


手のひらに小さな箱がのった。


「咲が好きだ」

「…」

「ありがとうって言っても、足りないぐらいなんだ。いつも感謝してる」

「裕也」

「俺と付き合って下さい」

「…うん。私も裕也が好き」


裕也は私を抱きしめた。