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「ん…」
「柚梨…?!」
目を覚ますと、涼介が私の手を握って座っていた。
どこか知らないベッドの上。
近くにある窓を見ると、もう明るくなっている。
・
「が、学校!!」
焦る私に涼介が言った。
「今日は日曜日。」
「そっか…」
・
まだ頭がズキズキする。
「ごめんな、」
涼介が今までに見たことがないくらい申し訳なさそうにしてるのが、逆に可愛く思えてきた。
「昨日のは結局お酒だったの…?」
私の問に黙って頷く涼介。
・
「もういいよ、15歳にお酒は早すぎた!」
少しだけ暗い涼介に笑って見せた。
「お前が目、覚まさなかったらどうしようかと思った。」
そう言って涼介が私に抱きつく。
温かくて、大好きな涼介の優しい香りがした。
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