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静かすぎてまるでこの世界にウチと銀ちゃんしかいないんじゃないかと思う。
血が喉を通っていく。愛しい人の血。感想を言えば、普通に美味しいがどこか甘いような気もした。
『ほんま糖分とりすぎ。』
銀「…うるせ。」
銀ちゃんの手首に立てていた歯を自分の舌に軽く滑らせた。溢れてくるそれを次は彼の傷に注ぎ込む。
ただ静寂だけがそこにあった。
窓の外には幾億もの星が瞬き、新月の暗い空を煌びやかに彩る。
銀ちゃんと目が合って何となくお互いの顔が近づいた。
ふわりと優しく口付けを交わす。
…不意にぐらりと視界が傾いた。
なんだろう、急に身体が重くなったような不思議な感覚。
これが人間に引っ張られていくってこと?
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明日で完結させます!
杏樹
杏樹といいます! 創作オリキャラ×銀魂キャラで銀魂二次創作小説書いてます 苦手な方はお引き取りください(*´•ω•`*)