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『これぐらい…まだあるわよ。』
間を縮めてくる神威から距離を取りながらクナイを両手いっぱい持てるだけ構えた。
夜兎に間合いに入られたら終わりだ。私は近接戦よりも遠隔戦の方が得意。
体力は向こうが遥かに上回っているだろうし早めに蹴りをつけないといけない。
『ふっ!』
まずは近づかせないこと。
狙いを定めて得物を投げる。ピッタリは当たらないものの神威の頬を掠めた。
狭い空間だから避けにくいのだろう。
神「いいね、その攻撃。あの女達の中でキミだけは異質だ。投げた武器が獲物を捉える直前にピンポイントに曲げて軌道を変えてくる。」
『!』
一気に距離をつめた神威に後ろを取られ、壁に叩きつけられる。
部屋の壁は簡単に崩れて廊下まで飛ばされた。
『くっ……。』
杏樹といいます! 創作オリキャラ×銀魂キャラで銀魂二次創作小説書いてます 苦手な方はお引き取りください(*´•ω•`*)