東方継承録3 〜アーモンドゼリー
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モウ最期なのだろう。
全身から力が抜けていく。
少しずつ感覚も限界に達し、何も感じ取れなくナッタ。
バタリと、うつ伏せに倒レル。
サヨナラ友人。
サヨナラ家族。
頭に今まで出会った人々がゆっくり流れ出す。
これが走馬灯というものカ…。
─────────。
其処で自分は起き上がった。
感覚も思考も何もかもが通常。
手足を交互に見回すが怪我等もなかった。
…夢であったのか…とは思ったが一つ疑問があった。
感覚も思考も元通りではあるが、‘‘記憶’’は根底から消え失せていた。
自分の名前、先程のジゴクのような映像以外なんにも思い出せないのだ。
自分が何処で生まれ、自分が何者なのか、此処が何処であるのかも。
いや、元々此処は知らない気がする。
なんとなくだがそう思った。
然して行動を取らないとこれ以上の進展はないのは確か。
何処かへ…行ってみよう。
アーモンドゼリー
再始動(するかもしれませぬ)