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長編5

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彼の名前を思わずつぶやいた瞬間、ひやりと首筋に冷たいものが触れた。

ちらりと目線を首元に落とすと、そこには彼の愛刀、鬼哭が突き立てられていた。

ユ「ひっ…」

思わず息を吸い込み彼のことを見ると、冷たい目で私をじっと見据えていた。

ロ「てめぇ…何者だ?」

眉間にしわを寄せて問いかけるローさんに私は。




言葉を失った。

恐怖もあったがそれよりも。


あぁ、なんてかっこいいのだろう。

夢か現か定かでないこの状況を、はっきり現実と教えてくれる首筋の冷たい感触が心地よいと感じてしまった。

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