長編24

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ユ「はぁっ…はぁっ…夢…？」

あぁ、久しぶりに昔の夢を見た。思い出したくないのに。もう10年も前のことなのに。なんでまた今頃…

むくりとベッドから上体を起こしてみると、部屋が真っ暗なことに気がついた。

すると急に心細くなってきた。小さい頃から暗闇がどうも苦手なのだ。
今になって不安が心をよぎった。

私…これからどうなるんだろう。本当に殺されないのかな？これから…どうしたらいいんだろう。いつまで船に乗せてもらえるかわからないし…

ユ「どうしたらいいの…怖いよ…」

思わずそう呟くと、目から一粒涙がこぼれ落ちた。

ユ「ぐすっ…んっ…ひっく…」

そこから堰を切ったようにボロボロと涙が止まらなくなってしまった。