お見合い。
「今日はありがとうございました。」
「俺の方こそありがとね。」
私の前では、ずっと笑顔を崩さなかった、楊原様。
それが逆に怖く感じた。
お見合いって結婚する人を決めるためのものでしょ?
なのに、隠してていいのかな?
「楊原様、」
「誠でいいよ。」
「誠さんあの、」
「呼び捨て……。」
なんか、私の話聞かないようにしてる……?
呼び捨てとか無理だし…!
でも、、、
「誠、あの……今度のデートは素で話しませんか?」
なんて言うだろうか。
「いいね、じゃーまた明日ね!」
やっぱりあの笑顔は崩れない。。
私のことどうでもいいんだ。
だから、、、素を出してくれないんだ。
親同士が決めたお見合い。
……だから、私に素を出す気はない。
そう語ってるみたいだった。
恋愛小説書いてます!読んでくれると嬉しいです。 今まで書いた恋愛小説↓ ・手の届かない放課後 ・ライオンな私とオオカミな彼 ・そばにい...