甘い匂いと僕の初恋⑧
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sid 一松
「…そうだな」
カラ松がおそ松兄さんの慰めにたいしての言葉だった。声だけでもわかる。
それはふにゃと笑うお前の顔。
僕は話を聞いていて病室の前で泣き崩れていた。
なにも出来ない僕が病室に来たところでなにになる。
生きて
生きて
僕ができることはそう願うことのみ。
金木犀の花言葉。
色んな言葉があるがその中のひとつに『初恋』がある。この夏のような冬のような季節のなか金木犀が咲く。甘い匂いとともに花が散れば寒さがくる。
初恋も甘い恋とともに冷たく散ってしまう。
きっと僕もそうだ。
想いを伝えないまま初恋がもうすぐ終わる。
金木犀がもうすぐ散る。
向日葵 低浮上
ただいま。 帰ってきたよ、また低浮上。