見えない光16
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それだけ聴こえて、またイヤホンを元に戻された。
……何で、こんなことするのよ。
少し触れられた所が燃えるように熱いのは、きっと気のせい。
今更目も開けられなくて、そのまま狸寝入りを決め込んだ。
夢を見た。
今までも何度も見てきた、あの日の夢。
やめて
もう、こんなの見たくない……───
「朝望っち?」
ハッと目を開く。
目の前に黄色い髪。
数秒して、ここがどこか思い出す。
どうやらあのまま本当に寝てしまっていたようだ。
「着いたっスよ。なんかうなされてたみたいだけど、大丈夫っスか?」
「ん……大丈夫」
名無しさん