見えない光20
投稿日:
430
2
9
1
「朝望っち?」
どうしたんスか、と彼女に近づく。
彼女はオレの後ろを見て、息を呑んだ。
そこには丁度、数人の女の子達が宿から出てくる姿が。
その一人がこちらに気づき、目を見開いた。
「朝望…」
朝望side
「なん、で…っ!」
ガタガタと震えだす身体。
何で今、いるのよ。
「朝望…あんた何してんの」
やめて、もう
「バスケは!?ちゃんとリハビリすれば大丈夫って…」
「やめて!」
思わず大きくなる声。
シンと周りが静まり返ったのがわかった。
「もう、やめて…」
呟くような声。
私は逃げるように、そこから去った。
名無しさん