サイドストーリー〔杠耶〕
意識を保つのもやっとの状態で、それでも杠耶は微笑んでみせる。
杠耶「そう焦らずとも、時間なら…あります。……少なくとも…あちらの、ヨザクラが…目的を達するまで……」
傀儡となり、苦しみながらも、仲間の為に腹を括ろうとしたヨザクラの姿を思い出す。
彼にとって、この“転魂”を可能とする《天緡》は、地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸に思えたに違いない。
それが例え、細く、弱々しい糸だとしても。
例え、細さが故に、掴んだ手を傷付けてしまうとしても。
きっと、藁にも縋る思いだったに違いない。
その想いを、覚悟を。
裏切るわけには、いかないのだ。
杠耶「積もる話は、これから、追々…。ご安心ください。今の…私なら…半日は、保ちます…。……保たせて、みせる…!」
続く
〜アルバム説明〜 ・東方project 関連バム 俺のメインバム 東方projectに関わる画像を貼っていく ・まぁ、珈琲でも飲もうか 俺のサブバム...