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「どぅええええ！？つつつつ、月島さん！？」


それは放課後。
部室で着替えていた時、日向が叫んだ。


「うるさいな……何。」

「何じゃねぇよ！りりり、りえとつつつ、つき「王様まで、動揺しすぎ。」」


ため息をついた月島は横で騒ぐ二人を横目にせっせと着替えを済ませ部室を出る。


(まったく………僕中学校に来た覚えないんだけどな。)


ぶすっ、とふてくされてやってきた月島を部活の用意をしていたりえが見つけ「蛍！」と笑った。

(……あー、あの笑顔だけでどうでもいいやとか思っちゃう僕もかなり子供かもしれないなぁ。)


「どーしたの、ぶすっとしちゃって」

「なんでもないよ。」


さっきまで水仕事をしてたのか、頬に添えられたりえの手がひんやり冷たくて思わず口元が緩んだ。


「あ、機嫌治った」

「うるさいなぁ」


そんなこと言いつつ月島は柔らかく笑っていた。