99話
しばらく二人はかき氷をシャリシャリさせながら歩いていった。
『600円...高かったな...』
高杉は無言だった。
『あれ...晋助?』
高杉「いや。なんでもねぇ」
高杉の顔を見上げる紫苑。
高杉は少し先の方を見ていた。
紫苑も目を移す。
『誰...?』
高杉「夜兎高校...」
『!?』
夜兎高校ってあの夜兎高校?
神威で有名な?
夜兎高校?
紫苑はさっと高杉の背後に回る。
そんな紫苑の頭に高杉は手を置いた。
高杉「......大丈夫だ。ここ、離れるか」
無言でコクコクうなずく。
高杉はすぐに店が並ぶ道を外れ、境内の方へと向かっていった。
ほぼ毎日、ほぼ22時に更新っっ!!! *連載中* 短編をちょくちょく出して行く予定です 最近はスランプ??というか全く妄想が働きません(...