118話
紫苑自身、今日のようなことが起こっても、
嘘だって、まだ別れないからって言ってくれると思っていた部分もあった。
やはり表情の変化が少ない高杉が何を考えているのかはわからない。
悲しんでいるのか。
本当はまだこのままでいたいと思っているのか。
もう別れたっていいや、と思っているのか。
今の紫苑じゃなおさらわからない。
悲しくて、辛くて
まともに頭が働かない。
高杉「あれは条件だった。仕方ねぇんだよ」
『.........ぅ...ん...』
高杉「今日限りな。この関係も今日で終わりだ」
高杉は紫苑を離し、歩いていく。
気を付けて帰れよ、とか
送っていってやるよ、とか
そんなこと一言も言わなかった。
ほぼ毎日、ほぼ22時に更新っっ!!! *連載中* 短編をちょくちょく出して行く予定です 最近はスランプ??というか全く妄想が働きません(...