134話
土方は紫苑の肩から手をどかした。
でも、別に肩が痛かったんじゃない。
心が酷く痛んだ。
私はフったのに、トシはずっと私を思っててくれてたんだ。
なのに私は...
『ごめん、トシ...』
土方「何がだよ」
『何でもだよ』
わけわかんねぇ、と土方は呟いた後、再び口を開いた。
土方「高杉ともう一度付き合いたい、とかなんだろ」
『え......なんで...』
土方「顔に書いてある」
ニッと笑う土方は掃除倉庫の陰から出ていく。
そして3zの教室の方へ向かっていった。
紫苑はそれを追いかける。
土方「言い出せねぇならよ、いいこと教えてやろうか?」
『...何それ』
土方は一度、咳払いをした。
ほぼ毎日、ほぼ22時に更新っっ!!! *連載中* 短編をちょくちょく出して行く予定です 最近はスランプ??というか全く妄想が働きません(...