弐話
「まぁ誰にも渡しやせんけどね...」
そう不適に笑う。
見てろ。
もうじき佳那は俺だけのものとなる。
誰も近づけず、触れることはおろか、
喋ることもできなくなる。
日に日に歪んでいく感情。
それに気づいているのは自分だけ。
皆、いつものドS隊長としか見ていない。
「佳那」
『あ、沖田隊長!!』
平然を装い佳那に話しかける。
「隊長って...もう同僚ですぜ」
『あ、そっか...でも、たいちょ...沖田さんはずっと先輩ですから』
「それでいいんでさぁ」
ふわりと佳那は笑う。
ほらこの笑顔。
可愛すぎなんでさぁ。
俺の心を締め付け、
さらに病みつきにさせる笑顔。
ほぼ毎日、ほぼ22時に更新っっ!!! *連載中* 短編をちょくちょく出して行く予定です 最近はスランプ??というか全く妄想が働きません(...