壱話
『すいません、ご迷惑おかけしてしまって...』
「いいんでさぁ...それより、あんたを護りきれなかった俺の方が謝んねぇといけねぇんだ...」
俺は深々と頭を下げる。
大江戸病院の一室。
そこに俺とゆかはいた。
『総悟さんは怪我、大丈夫でしたか?』
――これは数日前の話
真選組は斬り込みに行った。
そこでゆかは俺の目の前で襲われた。
深い傷がいくつも身体に残った。
あの時俺はゆかのそばにいたのに。
なのに、俺は、
「無傷でさぁ...」
『よかった』
そうゆかはにこりと微笑むのだ。
よくなんかない。
俺は、お前を護りきれなかったんですぜ?
彼氏として、男として、失格でさぁ。
ほぼ毎日、ほぼ22時に更新っっ!!! *連載中* 短編をちょくちょく出して行く予定です 最近はスランプ??というか全く妄想が働きません(...