186話

• 銀メル魂
• 風迅

『………早く戻った方がいいんじゃない…？みんな困ってるみたいだし』





近藤の言う「街の片付け」はおそらくさっきの戦いの後処理のことを言っているのだろう。

そこに副長ともあろう人がいないとなると示しがつかない。





土「まぁそれは後でいい。送ってく」

『いや、でも……』

土「早く歩いて早く帰ればいい話だ」





「行くぞ」と促され来雨は土方について万事屋までの帰路についた。



歩幅は土方の方が断然大きくて、来雨は『合わせてよね！』とたまにつぶやきながら小走りで追いかけた。



付き合う前と二人の間の距離は変わらなくて、

たまに土方の腕に触れるぐらいの距離を歩いてみると「なんだよっ」と鬱陶しそうにしながらも完全に拒まれることはない。