第108話 握り締めた手
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絵「忘れ物届けに来た」
わたしは彪絆の手を取り
その両手の中にピアスを握らせた
そしてわたしは
彪絆の両手を握り
下を向いたまま
話し始めた…
絵「わたしね…たった数日だけど…
彪絆と付き合えて幸せだった…
なんでか分からないけど…今までの男とは違うなって思えた…
ぎゅーされたり…ちゅーされたり…
この手に触れられるだけで…一緒にいるだけで…幸せ感じられたの…
こんな気持ち…初めてだった…」
彪「…ぐすっ」
絵「さっきの話…全部聞いてた…
わたしの幸せのためってゆってたけど…それはちょっと違うよ…?
彪絆の幸せのために別れるの…
わたしぢゃない方が…彪絆は幸せになれるんでしょ…?
だあら…わたしのこと忘れたふりまでして…別れようとして…
別れたいならはっきりそぉゆってくれればよあったのに…」