第133話 恐怖と不安
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コンビニからの帰り道
携帯の画面に「俺様」の文字が浮かんだ
バイト中のはずなのに何故だろうと
不思議に思いながら電話に出た
絵「もしもし?」
「もしもし?絵里ちゃん?」
絵「え、敦綺さん?」
彪絆とは明らかに違う声に
最初は困惑し
彪絆に何かあったのだと
直感でそう感じた
敦「あ…、おい彪絆!しっかりしろ」
絵「え…やっぱり彪絆に何かあったんですか?」
敦「とりあえず、迎え来れる?
こっち来たら事情話すから」
絵「はい、分かりました…」
敦「急げよ?」
絵「はい…」
「急げよ?」の声のトーンが
今までの敦綺さんの声とは違う感じがして
とても怖くなった
恐怖と不安から過呼吸になりかけたが
わたしが具合悪くなってる場合じゃないと自分に言い聞かせ
急いで家に帰り
自転車で店へと向かった