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だが、今日も変わらず奴は、俺のことを連れ回す。
行きたい所がある、花宮に見て欲しいものがある、瀬戸のバッシュを買いに行く…。
気がつけば、いつでも奴が隣にいるのが当たり前になっていた。
「あっ…インターバル入ったよ。私、飲み物買ってくるから花宮も何か要る?」
恨まれて当たり前の俺に向かって微笑むから、
「お前」
とか言って困らせてやった。
美咲の笑顔を独占したい、なんて思わない。
ただ、美咲を泣かせるのは俺だけでありたい、とは思う。
…柄にもなく「嬉し泣きで」とか付け足したくなったのはきっと逆さで読んでた小説のせいだ。
*
みぃ様リクエスト花宮でした!
どんなことをしても寄り添ってくれる人にいつの間にか惹かれてたんだなァと気付く花宮を書きたかった((鼻血
ありがとうございました!