第10話
「…理沙?」
どれだけこの声を待っていただろう。
涙が落ちそうだった。
「…速人、くん…。」
何が起きたのかわからず立ち尽くしていた。
速人くん。なんでここにいるの?
なにしてるの?
…今、幸せなの?
聞きたいことがたくさんあるのに出てこない。
「あ、速人ー!!」
後ろからきれいな女子の先輩が走ってきた。
「わざわざありがと!」
「あ、おう…。」
あ、そっか。
速人くんはもう、『大好きな』速人くんじゃない。
『彼氏』の速人くんじゃないんだ。
「…あの、理沙、」
「きれいな彼女さんだね。幸せそう。」
もっと言いたいことあるのに。
なんでひねくれてる言葉しか出ないの?
「お幸せに。大事にするんだよ。」
いてもたってもいられず校門を出た。
切なそうな顔の速人くんを背にして。
心配そうに驚いている奥山くんを引っ張って。
¥♡FRIEND♡¥ シャカリキ皇子の姫サマ いつもありがとうっ ほんとに感謝してるよ! 加工もうまいし憧れます( ºωº ) これからもよろしくっ 仲...