りぼめる
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あたしはジョットさんの頬を優しく撫でた。
綺麗な肌の上をあたしの指が滑る。ジョットさんが手の伸ばしてきたのを見て、あたしは手を引っ込めて彼から距離をとった
「けど、優しさだけではやっていけないこともあるわ」
「○○‥‥‥」
「サヨウナラ。ジョットさん」
部屋の前にひっそりと立つ男に向かって歩き出す。
カツカツと鳴るヒールの音。
揺れるドレスの裾。
ふわりふわりと流れる短い髪。
「‥‥‥‥今までありがとうございます。ジョットさん」
小さな声で呟いてあたしは静かにドアを閉めた
「お久しぶりです。○○さん」
「お久しぶり‥‥‥よろしくお願いします」
あたしを迎えに来た人にお辞儀をしたらニコリと笑った。
続く
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名無しさん